高速信号ラインの静電気放電に対する保護性能を向上したTVSダイオード: DF2B5M5SL、DF2B6M5SL、DF2S5M5SL、DF2S6M5SL

製品情報 2018-10

これは、高速信号ラインの静電気放電に対する保護性能を向上したTVSダイオード: DF2B5M5SL、DF2B6M5SL、DF2S5M5SL、DF2S6M5SLの製品写真です。

当社は、USB3.0やHDMI®[注1]などの高速信号ラインの静電気放電 (ESD) に対する保護性能を向上したTVSダイオード (ESD保護ダイオード) 「DF2B5M5SL」、「DF2B6M5SL」、「DF2S5M5SL」、「DF2S6M5SL」を製品化しました。

ESDが機器内に侵入すると、搭載しているICや回路部品に大きなサージ電圧がかかり、破壊や誤動作が発生します。その対策として、ESD侵入経路にTVSダイオードを付加することで、サージ電圧を吸収しICや回路部品を保護します。印加されたサージ電圧は、TVSダイオードの動作により一定の電圧値でクランプされますが、印加直後はTVSダイオードが十分に応答することができない領域があり、クランプ電圧より高いファーストピーク電圧がICや回路部品にかかります。ファーストピーク電圧が高いとICや回路部品の誤動作や破壊に至るケースがあります。

新製品は、チッププロセスや内部構造の最適化を図り、低容量レベルで、ファーストピーク電圧を既存製品[注2]と比べて約50 %に低減しました。また、高速信号ラインに使用できるよう低容量としました。よって、新製品を高速信号ラインのESD保護に使用すると、保護性能が向上します。さらに、パッケージは、小型のSOD-962 (当社パッケージ名称: SL2) を採用しており、基板の実装面積を小さくすることができ、さまざまな用途に使用できます。

[注1] HDMI: HDMI、HDMIロゴ、High-Definition Multimedia Interfaceは、米国およびその他の国々における、HDMIライセンシングの商標または登録商標です。
[注2] 既存製品 DF2BxM4SLシリーズ

特⻑ (DF2B5M5SLの場合)

  • 低ファーストピーク電圧: Vpeak=67 V (typ.)
  • 高静電気耐量[注3]: VESD= ±20 kV
  • 低ダイナミック抵抗[注4]: RDYN=0.5 Ω (typ.)

[注3] @IEC61000-4-2 (接触放電)
[注4] @TLPパラメータ: Z0=50 Ω、tp=100 ns、tr=300 ps、averaging window t1=30 ns~t2=60 ns

用途

  • 高速信号ラインのESD保護 (スマートフォン、タブレット、ゲーム機などのUSB端子やHDMI®[注1]端子)

製品仕様

(@Ta=25 °C)

品番 パッケージ 極性 絶対
最大定格
ピーク
逆動作電圧
VRWM
max
(V)
ファースト
ピーク電圧
Vpeak
typ.
@V=±8 kV
(V)
ダイナミック
抵抗
RDYN[注4]
typ.
@IPP1=16 A
~IPP2=30 A
(Ω)
端子間容量
Ct
typ.
@VR=0 V
(pF)
クランプ
電圧
VC[注5]
max
@IPP=2.5 A
(V)
名称 サイズ
typ.
(mm)
静電気耐量
VESD[注3]
(kV)
SOD-962
(SL2)
0.62×0.32×0.3 双方向 ±20 3.3 67 0.5 0.3 15
±20 5.0 70 0.5 0.3 15
単方向 ±20 3.3 60 0.3 0.6 15
±20 5.0 65 0.3 0.6 15

[注5] @IEC61000-4-5規格の8/20 μsパルスで測定

内部回路構成図

これは、高速信号ラインの静電気放電に対する保護性能を向上したTVSダイオード: DF2B5M5SL、DF2B6M5SL、DF2S5M5SL、DF2S6M5SLの内部回路構成図です。

応用回路例

これは、高速信号ラインの静電気放電に対する保護性能を向上したTVSダイオード: DF2B5M5SL、DF2B6M5SL、DF2S5M5SL、DF2S6M5SLの応用回路例です。

注: この応⽤回路例は参考例であり、量産設計に際しては⼗分な評価を⾏ってください。また、⼯業所有権の使⽤の許諾を⾏うものではありません。

特性図 (参考)

これは、高速信号ラインの静電気放電に対する保護性能を向上したTVSダイオード: DF2B5M5SL、DF2B6M5SL、DF2S5M5SL、DF2S6M5SLの特性図です。

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