ベース付きのトランジスターカプラーでベース端子を使わない場合はオープンのまま何もしなくても大丈夫でしょうか?

内部回路

ベース端子付きのフォトカプラー(例えばTLP731)を使用する場合、ベース端子を開放のままにしておくとベース端子がアンテナ的な作用を起こし、外来ノイズを受けやすくなります。特に入出力間にパルス状の高電圧が印加されるとベースのリード端子で受ける誘導ノイズと入出力間キャパシタンスを伝わって流れるノイズが加わり、あたかも入力信号があるがごとく動作することがあります。このような場合は出力トランジスターのベースーエミッター間にコンデンサーCBEを挿入し、ベース端子に乗った過渡ノイズをCBEで吸収し誤動作を防止できます。ただし、入出力応答速度が遅れますので注意が必要です。