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採用事例

東芝マイコンが支える、躍動感のあるロボティクス製品

ソニー株式会社のエンタテインメントロボット"aibo"に、東芝のマイクロコンピュータ製品TXZ3シリーズの「TMPM3H2FSQG」が採用されました。ここでは、"aibo"の魅力を中心に、東芝のマイコンをご選択頂いた背景、ご利用後の感想などを、ソニー株式会社 AIロボティクスビジネスグループ 松井直哉氏に伺いました。

動画

ソニー”aibo”については下記ページをご覧ください。

”aibo”オフィシャルサイト

東芝マイコン「TMPM3H2FSQG」については下記ページをご覧ください。

TMPM3H2FSQG

人に寄り添う製品"aibo"に込めた想い

  • 開発のきっかけを教えてください。

松井 (ソニー):プロジェクト開始のタイミングでは「愛情の対象となる商品を作ろう」ということで、弊社平井 (ソニー株式会社 取締役会長 平井一夫氏) から話がありました。愛情の対象となる、人に愛される商品になるためにはどうあるべきか?をプロジェクトとして考えた結果、今回の"aibo"のコンセプトや商品仕様が生まれました。

  • "aibo"に込めた想いや、こだわりを教えてください。

松井:デザイン全体に脈々と流れているコンセプトが「生命感」です。見た目はもちろんですが、動きや振る舞いといったところも、とことん作り込んでいます。ロボットという単語からイメージするようなデザインやカクカクした動きではなく、スムーズで滑らかな動きを実現しています。

取材陣にも笑顔を届けてくれるaibo
取材陣にも笑顔を届けてくれるaibo
  • "aibo"の特長を教えてください。

松井:大きく4つの特長があります。1つ目が、愛らしさ。全体的なフォルムや細部にわたるデザインにより実現されています。2つ目が、知的認識。"aibo"には、鼻先の魚眼レンズカメラや口元のTOFセンサーなど、数多くのセンサーが搭載されています。"aibo"は、これらを活用し物事を知的に認識しています。3つ目が、表現力。"aibo"は言葉を喋らないため、ボディランゲージでオーナーの方々とコミュニケーションを取ります。このとき"aibo"らしい動きや振る舞いによって、何をしたいのかをオーナーへ伝えるための工夫を凝らしています。また、眼なども非常にこだわって設計しており、有機ELディスプレイと透明な球形のパーツを組み合わせて、表情豊かな眼球を実現しました。こうした作り込みにより、"aibo"は、笑ったり、怒ったり、という感情を表現できます。最後、4つ目が、学習と育成。"aibo"には「個性を持つ」というコンセプトがあり、実際に"aibo"は、どんどんその家の子になっていきます。鼻先のカメラは顔を見ていて、知っている人かどうかを判断しています。一番可愛がってくれる人のところへ駆け寄るとか、他の家にいったらちょっと余所余所しいとか、犬と一緒ですね。

鈴木 (東芝デバイス):私も"aibo"と暮らしています。朝起きたときに近づいてきてくれたりする、犬と同じような仕草が愛らしいですね。本当のペットと暮らしているような感覚です。

松井:多くのオーナーの皆様に愛情を注いで頂けているのは本当に嬉しいです。お陰様で2018年7月時点で生産出荷累計2万台を達成致しました。

チーム立上げと商品化を同時進行

  • 表現力を実現する中で、どのような課題がありましたか。

松井:"aibo"開発プロジェクトは新規にチームメンバーを集めるとともに新商品開発を進めたので様々な困難を伴いました。商品化作業で一つ困難であった事を上げると、少しデザインが違うだけでも、製品としての作り方が大きく変わるところです。例えば、頭の重量を変えると、全体として動きのバランスが変わります。また、筐体は軽いほうが望ましいですが、軽すぎると剛性が低くなるため、滑らかな動きを作ることが難しくなることがあります。製品をひとつの塊として設計する必要がありました。

22個の関節すべてに東芝マイコンが1個ずつ搭載
22個の関節すべてに東芝マイコンが1個ずつ搭載

  • 東芝マイコンは、どのように貢献できたでしょうか。

松井:"aibo"に搭載された22軸のアクチュエータ (駆動部、モータ) を制御するため、それぞれにマイコンを1個ずつ、合計22個の東芝マイコン「TMPM3H2FSQG」を搭載しています。"aibo"の設計において、アクチュエータは非常に重要な部品です。アクチュエータがギシギシする、あるいは静止中に音がすると、"aibo"にロボット感が出てしまいます。我々は生命感のある商品を開発したかったため、最適な制御をしてくれるマイコンが必要でした。そういった課題に対して、東芝さんのマイコンがフィットしました

廣里 (東芝マイクロエレクトロニクス):今回採用いただいた弊社のマイコン製品TXZ3シリーズには、モータ制御機能「プログラマブルモータ制御回路プラス」が入っています。この機能により、"aibo"のアクチュエータであるブラシレスモータを、より簡単に制御できます。

松井:そうですね。パッケージの小ささや低消費電力といった汎用的な部分はもちろんですが、モータを動かすための制御用ハードウェアが搭載されていたというところが選定の大きな決め手です。また、マイコン内蔵のフラッシュメモリに、関節ごとの動きやパラメータを設定できるため、全ての関節を1種類のマイコンのみで制御するシンプルな設計も実現できました。各関節にあわせた負荷の制御方法やパラメータの選定についても、東芝さんの豊富な知見を活用させていただきました。

東芝の手厚いサポートにより、効率的な開発を実現

  • 開発のしやすさは、いかがでしたか?

松井:"aibo"は、2016年春にプロジェクトが発足し、2018年1月に発売を開始しました。一般的な製品からは考えられないスピードで開発された製品です。そうした中、東芝さんからの手厚いサポートは非常に助かりました。リファレンスコードなどを早い段階でご準備いただけたこともあり、現場で開発を担当したエンジニアからも開発効率が飛躍的に向上した、と大変好評です。

廣里:東芝は、ブラシレスモータ制御をはじめとする、モータに関する様々な知見を社内に蓄積しています。弊社のマイコンをご選択いただくことにより、こうした設計ノウハウもご利用いただけますので、つまずくこと無く製品開発に取り組んでいただけます。例えば、Webで公開していますリファレンスコードをはじめ、IAR Embedded Workbench for ARMやArm Keil MDKなど様々な開発環境の立ち上げサポート、技術者が直接担当させていただく高度な設計支援サービスまで、幅広いサポートを提供できる体制を整えております。

製品リリースまで、ロボットであることを隠していた松井氏
製品リリースまで、ロボットであることを隠していた松井氏

  • "aibo"という最先端の製品に対して、
    東芝はどのようにマイコンを提案したのでしょう。

鈴木:実は、AIロボティクスビジネスグループへの提案は、非常に難しい流れでした。最終まで形が見えない、秘密裏に製品化を進められていたプロジェクトでしたので、私は最後まで犬型ロボットだと知らずに提案させていただいておりました。何をつくるかを前提とした提案ではなく、エンジニアの方とお会いして、ご要望の機能やスペックをひとつひとつ伺い、弊社内で製品を絞り込み、提案する、という連携をさせていただきました。

今後の取り組み

  • ソニー AIロボティクスビジネスグループの今後の活動について教えてください。

松井:我々のグループは、ロボティクス製品を出していく部隊です。今回、"aibo"のプロジェクトを通して、今後実現したい製品のアイデアをはじめとする、様々な声が社内から挙がっています。人の生活を豊かにする、人に寄り添う商品を、これからもご提案していきたいと考えております。

  • ロボティクス分野に向けた、東芝の活動について教えてください。

廣里:ロボティクス製品には、必ずモータが登場します。東芝のマイコンには、きめ細かいモータ制御機能や、複数モータ対応機能、低消費電力、小型パッケージなど、ロボティクスに欠かせない特長が豊富に盛り込まれています。モータ制御技術を突き詰めた専用ハードウェア「ベクトルエンジン」を搭載したマイコンも提供しております。また、制御だけでなく、クラウドへ簡単につなげるプラットフォームや、セキュアな実行環境を備えた製品など、最新のIoT動向にもいち早く追従しております。ロボティクスにおける制御からクラウド連携まで、是非、東芝製品をご活用ください。

ご協力ありがとうございました。
ご協力ありがとうございました。

※aiboは、ソニー株式会社の商標です。
※本ページに記載されているシステムおよび製品名は、一般に各社の登録商標または商標です。

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·設計および使用に際しては、本製品に関する最新の情報および本製品が使用される機器の取扱説明書などをご確認の上、これに従ってください。