空気清浄機は、高度経済成長期に発生した大気汚染を契機に開発されました。現在でもいわゆる大気汚染物質の除去のために用いられることも多いが、昨今社会問題化した花粉症やPM2.5のために使われることが多くなり、フィルター性能とファン容量が高まってきています。そして、近年増えてきているのが、スマートフォンやスマートスピーカーとの連携機能です。空気の状態をセンサーで感知し、PM2.5やVOC(揮発性有機化合物)などの含有率を専用アプリや音声で確認出来たり、離れた場所や外出先から運転を切り替えることを可能にしています。さらに、人工知能(AI)やクラウドを利用し、ユーザーの使い方や住居にあわせた運転を学習して自動運転を行い、さらにエアコンと連動させ、エアコンと空気清浄機の運転をあわせてお部屋の空気をベストな状態に調整してくれる機能を搭載した製品も開発されています。これらの解決のためにはMCUやワイヤレスSoC向け電源供給の最適化、モーター制御効率化やセンシング回路設計が重要となり、当社は、これらの要求に最適なLDOレギュレーターなどのパワーマネージメントIC、インテリジェントパワーICやセンサー入力を高精度に増幅することが可能な超低ノイズCMOSオペアンプをラインアップしており、進化する空気清浄機の実現に貢献します。