IoTセンサー機器は、その設置場所によって電源供給に制限が出てきます。またセンシングの頻度や無線通信の出力等の仕様によっては、バッテリー駆動では必要な動作時間を満足できないケースも考えられます。そのような場合は商用電源を確保することがもっとも簡単なソリューションとなりますが、AC-DC電源を準備する必要が出てきます。一般的には外付けのAC-DCアダプターを採用したり、AC-DC電源モジュールを購入しセット内に内蔵したりするケースが多いですが、性能とコストのバランスを追求するために、それぞれのIoTセンサー機器に最適な電源設計を行うことも検討課題となります。
当社の最新世代プロセスを適用したMOSFETやSiCショットキーバリアダイオードは、AC-DC電源の動作効率を高くするために最適な製品です。フォトカプラーは電源の一次側と二次側の間でフィードバック信号を安全に伝達するための役割を果たします。
当社はこのようなAC-DC電源に代表される電源設計を支援するため、スイッチング電源回路ライブラリーを公開しています。またリファレンスデザインセンターでは、各種電源の設計実例を公開しており、さまざまな電源回路における高効率化の設計アイデアを提供しています。いずれも無償でご利用いただけますので、電源設計の一助としてご活用ください。
スイッチング電源回路ライブラリー
最適な回路とMOSFETを簡単に選択 OrCAD®、LTspice®環境で使用できる回路データをダウンロードできます
リファレンスデザインセンター
セット設計に流用可能な各種のリファレンスデザインを提供
DTMOSシリーズはドリフト層の抵抗を低減できるスーパージャンクション構造を有しており、低オン抵抗と高速スイッチングの両立を実現しています。また、π-MOSシリーズはD-MOS(Double Diffusion MOS)構造を採用しており、二重拡散構造のデザイン最適化を行うことにより、高効率・低ノイズ・高破壊耐量を実現しています。
高い逆電圧と高速逆回復時間(trr)だけでなく、低リーク電流(Ir)と高サージ電流を実現していることによりスイッチング電源の高効率化に貢献します。
製品名 |
パッケージ名称 (幅x長さ×高さ mm) |
製品概要 |
オンラインディスティ在庫検索 |
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TO-220F-2L |
VRRM=650V, IF(DC)=4A, IFSM=37A, IR=20μA(MAX), Cj=16pF(Typ.)(@f=1MHz) | ||
TO-220-2L |
VRRM=650V, IF(DC)=4A, IFSM=39A, IR=20μA(MAX), Cj=16pF(Typ.)(@f=1MHz) |
絶縁型電源において、2次側出力から1次側へのフィードバック回路にはフォトカプラーの使用が有効です。幅広い製品ラインアップにより機器の安全性向上、低消費電力化、小型・薄型化に貢献します。
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