サーモスタット市場はこれから急成長すると予測されています。それは大量のエネルギー消費が行われているビルディングで、新築時に効率的なエネルギーの利用を目指した制御が求められる一方、既存ビルディングにおいても機器のリプレイスの際に同じような効率化を求めるケースが増えてくるためです。特に空調システムでは、サーモスタットによる単純な温度の監視と空調スイッチの制御から一歩進んで、ある区画内環境の最適運用に変化してきています。さらにはビッグデータを用いたビルディングエネルギーマネージメントシステム(BEMS)の一端末としての役割もサーモスタットに求められるようになってきており、大規模なシステムの一部として機能する事になるため動作時間の延長や動作安定性も求められます。これらの進化は、パワーマネージメントの導入による動作時間の最適化や、機械制御部分の電子制御化により達成できると考えられます。当社の高機能、高性能なパワーマネージメントICを使用することで、アクティブ状態、スリープ状態の消費電流を低減し、システム全体の寿命を延ばすことに貢献します。これらのパワーマネージメントICに加え、BEMSが常時発生するノイズからサーモスタットを守るための絶縁機能をもったフォトカプラーなど高性能なディスクリート製品を提供することで将来のサーモスタットの技術革新に貢献し続けます。