モバイル機器のサージ保護性能向上のためピークパルス電流定格を高めたTVSダイオードのラインアップ拡充: DF2B7BSL

製品情報 2019-08

これは、モバイル機器のサージ保護性能向上のためピークパルス電流定格を高めたTVSダイオードのラインアップ拡充: DF2B7BSLの製品写真です。

当社は、サージ保護性能を向上するためにピークパルス電流定格 (Ipp) を上げたTVSダイオード (ESD保護ダイオード) 「DF2B7BSL」を製品化しました。
Ippとは、IEC61000-4-5に準拠した雷サージに対する保護性能を示すものです。新製品は、Ippを7.3 A[注1]とし、既存製品DF2B7ASLと比べて約83 %向上しました。これにより、サージに対する保護性能を向上したため、セットの信頼性向上に貢献します。新製品は、5 V信号ライン用途に適しています。3 V信号ライン用途には既存の新製品DF2B5BSL[注2]があります。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器に搭載するため、小型サイズのSL2パッケージ (パッケージコード: SOD-962) を採用しました。これにより実装面積を小さくすることができます。
オーディオライン、電源ライン、汎用I/Oポート (Gereral Purpose Input/Output: GPIO) などさまざまな用途のESD保護に使用できます。

[注1] @IEC61000-4-5
[注2] DF2B7BSLの電圧展開製品

特⻑

  • 高ピークパルス電流定格[注1]: Ipp=7.3 A
  • 高静電気耐量定格[注3]: VESD=±30 kV
  • 低クランプ電圧[注4]: VC=11 V (typ.) @Ipp=7.3 A

[注3] @IEC61000-4-2 (接触放電)
[注4] IEC61000-4-5規格の8/20 μsパルスで測定。

用途

  • スマートフォン
  • タブレット
  • ゲーム機 など

製品仕様

(@Ta=25 °C)

品番 パッケージ 絶対最大定格 ピーク
逆動作
電圧
VRWM
max
(V)
逆方向
降伏電圧
VBR
min/max
@IBR
=1 mA
(V)
クランプ
電圧
VC[注4]
typ.
@Ipp
=7.3 A
(V)
ダイナミック
抵抗
RDYN[注5]
typ.
@Ipp1=8 A
~Ipp2=30 A
(Ω)
端子間
容量
Ct
typ.
@VR
=0 V
(pF)
名称
(パッケージ
コード)
サイズ
typ.
(mm)
静電気
耐量
VESD[注3]
(kV)
ピーク
パルス
電流
Ipp[注1]
(A)
SL2
(SOD-962)
0.62×0.32
×0.3
±30 7.3 5.5 5.6/7.8 11 0.2 12

[注5] @TLPパラメータ: Z0=50 Ω、tp=100 ns、tr=300 ps、averaging window: t1=30 ns~t2=60 ns

内部回路構成図

これは、モバイル機器のサージ保護性能向上のためピークパルス電流定格を高めたTVSダイオードのラインアップ拡充: DF2B7BSLの内部回路構成図です。

応用回路例

これは、モバイル機器のサージ保護性能向上のためピークパルス電流定格を高めたTVSダイオードのラインアップ拡充: DF2B7BSLの応用回路例です。

注: この応⽤回路例は参考例であり、量産設計に際しては⼗分な評価を⾏ってください。また、⼯業所有権の使⽤の許諾を⾏うものではありません。

*本資料に掲載されている情報 (製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など) は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。