SASインタフェースで記憶容量14TBを達成したニアラインHDDのサンプル出荷開始について

2018年 8月28日

東芝デバイス&ストレージ株式会社

MG07SCAシリーズ

当社は、サーバやストレージシステム、データセンタなどでデータ保存に使用される大容量の3.5型ニアラインHDDとして、業界最大[注1]記憶容量14TB[注2]と12TBを実現したSASインタフェースの「MG07SCAシリーズ」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。

近年、IoTの進展やクラウドサービスの普及、動画コンテンツの配信拡大、膨大なデータの活用が必要となるデータサイエンスやAI(人工知能)の導入などにより、世界で生成・蓄積されるデータ量が加速度的に増加しています。データの保管先となるクラウドデータセンタや大規模データセンタでは、より効率的なシステム構築のために、従来よりも大容量で高性能なHDDが求められています。

新製品の「MG07SCAシリーズ」のインタフェースは、転送速度12Gbit/s[注3]のデュアルポートSASです。デュアルポートによりホストとHDDの通信を二重化することができるので、信頼性が求められるシステムに適しています。

また、業界に先駆けた[注1]9枚ディスクの搭載技術と、東芝グループで実績のあるレーザ加工技術によるヘリウム充填により、CMR(従来型磁気記録)方式で大容量化を実現しており、従来型システムで使用されていたHDDとの置換に適しています。

さらに新製品は、記憶容量10TBの当社従来品の「MG06SCA10TA」に比べ、記憶容量を40%増、容量あたりの消費電力(W/GB)[注4]を約55%低減しており、サーバやストレージシステム、データセンタなどのTCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)削減に寄与します。

当社は今後も、大容量のニアライン向けHDDをはじめとした顧客ニーズに応える製品群を積極的に展開し、情報化社会の基盤強化に貢献していきます。

[1] 2018年8月28日現在。当社調べ。

[2] 記憶容量: 1TB(1テラバイト)=1,000,000,000,000(10の12乗)バイトによる算出値です。しかし、1GB=1,073,741,824(2の30乗)バイトによる算出値をドライブ容量として用いるコンピューターオペレーティングシステムでは、記載よりも少ない容量がドライブ容量として表示されます。ドライブ容量は、ファイルサイズ、フォーマット、セッティング、ソフトウェア、オペレーティングシステムおよびその他の要因で変わります。

[3] 読み出しおよび書き込み速度は、ホストシステム、読み書き条件、ファイルサイズなどによって変化します。

[4] 電力消費効率は、アクティブアイドル時の消費電力を記憶容量で除した値。

(イメージ画像)
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MG07SCAシリーズのさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。

東芝HDDラインアップについては下記ページをご覧ください。

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