2019年10月17日
東芝デバイス&ストレージ株式会社
当社は、ThunderboltTM 3やHDMI® 2.1、USB 3.1などの高速通信規格に対応した低容量TVSダイオード (ESD保護ダイオード) の新製品2製品の出荷を本日から開始します。新製品の「DF2B5M4ASL」は最大ピーク逆動作電圧3.6V、「DF2B6M4ASL」は5.5Vに対応しています。
タブレットやノートPC、ゲーム機などの映像送受信や大容量のファイルを転送する場合、時間を短縮するため、10Gbpsや48Gbpsの高速通信規格が使用されています。これらに使用する高速通信用コントローラーICもプロセスの微細化が進んでおり、ESD耐量は低下する傾向にあります。このため、コネクターから侵入するESDやサージの対策を強化することが重要であり、これを怠ると通信不具合が発生しファイル損傷など重大な欠陥に至ってしまう可能性があります。また、高速通信ラインでは、部品やプリント基板が持つ容量成分や抵抗成分により信号波形にひずみが生じるなど、周辺部品が信号に与える影響度は大きくなっています。
新製品は、高速通信に適した低容量化を実現しており、この影響度を小さくすることができます。また、プロセスの最適化により標準端子間容量0.15pFを実現し、既存製品[注1]と比べて約25%低減しました。これにより、高速通信で安定した回路を提供することができます。
(@Ta=25 ℃)
品番 | パッケージ | 構造 | 絶対最大定格 | ピーク 逆動作 電圧 VRWM max (V) |
端子間容量 Ct @VR=0 V (pF) |
ダイナミック 抵抗 RDYN typ. @IPP1=8 A ~IPP2=16 A [注5] (Ω) |
クランプ 電圧 VC max @IPP=2 A [注6] (V) |
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名称 (パッケージ コード) |
サイズ typ. (mm) |
静電気 耐量 VESD [注4] (kV) |
typ. | max | ||||||
DF2B5M4ASL | SL2 (SOD-962) |
0.62× 0.32× 0.3 |
双方向 | ±16 | 3.6 | 0.15 | 0.2 | 0.7 | 15 | |
DF2B6M4ASL | ±15 | 5.5 | 0.15 | 0.2 | 0.7 | 15 |
[注1] 既存製品 DF2BxM4SLシリーズ
[注2] AR (Augmented Reality): 拡張現実
[注3] VR (Virtual Reality): 仮想現実
[注4] @IEC61000-4-2 (接触放電)
[注5] @TLPパラメーター: Z0=50Ω、tp=100ns、tr=300ps、averaging window t1=30ns ~ t2=60ns
[注6] @IEC61000-4-5規格の8/20μsパルスで測定
東芝のTVSダイオード (ESD保護用ダイオード)の詳細については下記ページをご覧ください。
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