車載BLDCモータ用センサレス制御プリドライバICのサンプル出荷開始について

2019年3月28日

東芝デバイス&ストレージ株式会社

TB9062FNGイメージ

当社は、車載電動ポンプなどに使用されるブラシレスDCモータ(BLDCモータ)をセンサレス制御可能なプリドライバIC「TB9062FNG」のサンプル出荷を本日から開始します。2019年12月から量産出荷を開始する計画です。
 

新製品は、高機能MCUやソフトウェア不要で、PWM[注1]入力のみでBLDCモータを制御可能なプリドライバです。

当社従来品に対し、バッテリー電圧に応じ出力Dutyを補正する起動時自動Duty生成機能、出力Dutyの急変を抑制し、脱調を防止するソフトスピードチェンジ機能が追加されており、安定したモータ制御に貢献します。
 

また、ハードウェアのロジック回路で制御するため、ソフトウェア開発が不要です。さらに、バッテリー電圧の過/減電圧、過電流、過熱の検知機能を搭載しています。
 

動作周囲温度は-40~125℃に対応しており、車載用途に適しています。

新製品の特長

フルハードウェア構成による簡単な制御
  • ソフトウェア開発不要、PWM入力によるモータ制御可能。
起動時自動Duty生成機能付き
  • バッテリー電圧に応じたDuty補正により、安定した始動性を確保。
ソフトスピードチェンジ機能付き
  • 出力Dutyの急変を抑制し、脱調を防止。
各種異常検出機能、フラグ出力機能付き
  • 過電圧検出、減電圧検出、過熱検出、過電流検出

主なアプリケーション

車載用電動ウォーターポンプ、車載用電動オイルポンプ、車載用燃料ポンプ、車載用各種ファン

新製品の主な仕様

品番 TB9062FNG
電源電圧(動作範囲) 6.5~16.6V
動作周囲温度 -40~125℃
パッケージ SSOP24-P-300-0.65A(7.8mm×7.6mm)
駆動方式 センサレス120度通電駆動方式
速度制御入力 PWM信号入力
異常検出機能 過電圧検出、過熱検出、過電流検出
信頼性 当社内標準
予定量産時期 2019年12月(予定)

[注1] PWM(Pulse Width Modulation):半導体を使った電力を制御する方式の1つで、オンとオフの繰り返しスイッチングを行い、出力される電力を制御する。
 

*本資料に掲載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。

当社の車載モータドライバICについては、下記ページをご覧ください。

お客様からの製品に関するお問い合わせ先:

システムLSIマーケティング第三部
Tel: 044-548-2190

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