システムLSI事業の今後の方針について

2020年 9月 29日

東芝デバイス&ストレージ株式会社

当社はこの度、システムLSI事業の今後の方針について決定しました。注力事業領域の一層の明確化と効率的な事業運営体制の構築により、高収益な事業体質の確立と「東芝Nextプラン」の目標達成を目指します。

当社システムLSI事業は、昨年11月に車載向けおよび既存顧客のサポートを除くロジックLSI(先端ASIC)から撤退し、安定事業化に向けて取り組んできました。今回の施策は、新型コロナウイルスの感染拡大や米中貿易摩擦が激化する中、持続可能な財務体質と景気変動等の影響を受けにくい事業ポートフォリオを構築する東芝グループの方針に沿い、決定したものです。

1. 注力事業領域の一層の明確化

  • 先端システムLSI(SoC)の新規開発から撤退します。一方で、画像認識プロセッサーVisconti™ファミリーを含む既存製品は、今後も拡販と顧客サポートを継続します。
  • アナログICとマイコン(MCU)は、モーター制御用にリソースを集中させて新規開発も含め今後も拡販と顧客サポートを継続します。
  • モーター制御分野は、世界的な省エネ社会の進展により、今後も安定的な需要拡大が見込まれます。当社は、本年4月にディスクリート半導体とシステムLSIの2事業部を統合し、ソリューション提案力を強化してきました。モーター制御分野においても、当社が強みを持つパワーデバイスとの組み合わせを通じてこれをさらに強化し、事業拡大を図ります。
  • モーター制御用以外のアナログICとマイコンは、今後も既存製品の拡販と顧客サポートを継続します。
  • CCDリニアイメージセンサーは、今後も拡販と顧客サポートを継続します。
  • ファンダリービジネスは、従来通り今後も拡販と顧客サポートを継続します。

2. 効率的な事業運営体制の構築

効率的な事業運営体制の構築に向け、東芝グループ内への再配置や社内公募の機会を利用した異動などに加えて、早期退職優遇制度を実施します。

*本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。