2021年9月28日
東芝デバイス&ストレージ株式会社
当社は、電動パワーステアリングシステムや電動ブレーキなどのモーター向けに車載ブラシレスモーター用プリドライバー新製品「TB9083FTG」のテストサンプル出荷を開始しました。最終サンプルの出荷は2022年1月、量産出荷は2022年12月に開始する計画です。
新製品は、3相ブラシレスDCモーター駆動用の外付けNchパワーMOSFETを制御/駆動する3相プリドライバー[注1]です。高い安全性が要求される車載機器で使用できるようASIL-D[注2]の機能安全[注3]に対応し、ISO 26262 2nd edition に準拠しています。また、モーター用のリレーや電源リレーを制御/駆動する3chのセーフティーリレー用プリドライバーを内蔵しています。これにより、外付け部品が不要となり員数削減に貢献します。
パッケージは、小型でウェッタブルフランク[注4]構造のP-VQFN 48-0707-0.50-005(7.0mm×7.0mm (typ.))を採用しました。冗長設計のためECU基板面積の制約が増大する中で、トータル実装面積の削減に貢献します。
[注1] MOSFETを駆動するためのドライバー
[注2] ASIL (Automotive Safety Integrity Level) : 自動車安全水準
[注3] 機能安全とは、電気・電子システムの機能不全が引き起こす故障によるリスクを許容できるレベルまで下げるという考え方です。特に第三者に対して、システムが安全であることを合理的に説明できることが重要となっています。自動車向け機能安全の規格である「ISO 26262」では、機能安全を正しく実現するための開発プロセスなどが規定されています。
[注4] パッケージのリード側面の形状
車載機器
[注5] Analog Built-In Self-Test
[注6] Logic Built-In Self-Test
[注7] CRC (Cyclic Redundancy Check) : 巡回冗長検査
[注8] SPI (Serial Peripheral Interface) : 同期式シリアル通信
[注9] E-pad (Exposed pads) : パッケージ裏面の金属フレーム
品番 |
TB9083FTG |
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対応モーター |
3相ブラシレスDCモーター |
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主なファンクション |
SPI通信、電流検出アンプ、 3chのセーフティーリレー用プリドライバー、 外部MOSFET VGSクランプ機能 |
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自己診断機能 |
ABIST、LBIST |
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異常検出機能 |
低電圧検出、過電圧検出、 外部MOSFETのVGS/VDS検出、過熱検出 |
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動作電圧範囲 |
VB=4.5V~28V VCC=3.0V~5.5V |
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外部電源 |
2電源 (VB、VCC) |
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動作温度 |
Ta=-40℃~150℃ Tj=-40℃~175℃ |
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パッケージ |
名称 |
P-VQFN48-0707-0.50-005 |
サイズ typ. (mm) |
7.0 × 7.0 |
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信頼性 |
AEC-Q100適合予定 |
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最終サンプル時期 |
2022年1月 |
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量産時期 |
2022年12月 |
当社の車載ブラシレスモータードライバー/プリドライバー製品については下記ページをご覧ください。
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