2024年08月09日
東芝デバイス&ストレージ株式会社
当社は、監視カメラ向け3.5型ハードディスクドライブ(HDD)の「S300 Proシリーズ」に新製品を追加し、2024年8月より出荷を開始しました。
近年、企業や個人のセキュリティ意識の向上、公共の安全確保、災害対策として監視カメラシステムの需要が高まっています。高度なビデオ分析や顔追跡が必要な高機能監視システムのデータ保管先となるHDDには、高速性のほか、24時間365日稼働の信頼性と耐久性が求められます。
「S300 Proシリーズ」に追加した新製品は、4TB、6TB、8TB、10TB[1] の容量オプションを備え、最大24ベイをサポートします。CMR(従来型磁気記録)方式を採用しており、従来型システムで使用されていたHDDとの置換にも適しています。また最大64台[2] のカメラに対応しており、将来的なシステムの拡張に備えることが可能なほか、システム管理の簡素化が期待できます。
10TB製品を前世代製品[3] と比較すると、最大データ転送速度は268MiB/s[4] と13%向上を実現し、バッファーサイズは512MiB[5] と2倍の性能を搭載しました。また、24時間365日稼働の製品仕様を保ちながら、ワークロードは年間300TB[6]、平均故障時間(MTTF)は120万時間[7] と、信頼性も改善しています。さらに、アクティブアイドルモードでの消費電力は5.74Wと約20%削減を実現し、システムの高性能化とTCO[8] 改善に寄与します。
当社は、業界をリードするビデオ監視システムメーカーと継続的に協力し、性能を高めています。当社が高性能な監視カメラ向けの製品ポートフォリオを提供することで、安心で安全な社会の実現に貢献します。
[1] 記憶容量:1TB(1テラバイト)=1兆バイトですが、利用可能なストレージ容量は、動作環境やフォーマットによって異なる場合があります。利用可能な容量は、ファイルサイズ、フォーマット、セッティング、ソフトウェア、オペレーティングシステム、プリインストールされたソフトウェアアプリケーション、メディアコンテンツによって異なります。フォーマット容量とは異なる場合があります。
[2] 監視カメラのサポート数は、10 Mbit/sの高精細カメラデータによる性能シミュレーションによって定義されています。実際のサポート数はカメラの種類、ハードウェア、ソフトウェア、システム、ビデオデータ圧縮技術、解像度、フレーム数およびその他の要因で変わります。
[3] 前世代製品:型番HDWT31AUZSVA、容量10TB、最大データ転送速度237MiB/s、バッファーサイズ256MiB、ワークロード年間180TB、MTTF100万時間、アクティブアイドル時の消費電力7.15W。
[4] 読み出しおよび書き込み速度は、ホストシステム、読み書き条件、ファイルサイズなどによって変化します。
[5] 1メビバイト(MiB)は1048576(2の20乗)バイトとして計算しています。
[6] ワークロードは、年間のデータ処理量の目安であり、ホストシステムからのコマンドで実行される読み書きやベリファイによるデータ量として定義されます。
[7] MTTF/MTBF(平均故障時間/平均故障間隔)は製品寿命の保証や目安ではなく、製品の平均故障率から統計的に算出したものです(実際の稼働環境を必ずしも反映するとは限りません)。実際の稼働時間はMTTF/MTBFとは異なる場合があります。
[8] TCO(Total Cost of Ownership):システムの導入、維持、管理などにかかる総所有コストのこと。
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ストレージプロダクツ事業部
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