東芝デバイス&ストレージ株式会社(以下、当社)はさまざまなご要望にお応えできるよう、幅広いラインアップのHDDを開発・製造しています。クラウドデータセンター用の大容量で高性能なニアラインHDDをはじめ、エンタープライズ向けの高転送速度のHDD、PCやデスクトップ向けのクライアントHDD、さらに、監視カメラ、NASシステム、レコーダー、ゲーム、外付け用のHDDを取り揃えています。ストレージプロダクツ事業部は、幅広い市場で客満足度の高い製品を提供することを目指し、日々革新的な技術開発を行っています。
IoTの進展やクラウドサービスの普及などに伴い、写真・動画などの大容量のデータは身近で簡単に取り扱えるようになりました。世界で生成・蓄積されるデータ量は加速度的に増加しており、データの保管先となるクラウドデータセンターや大規模データセンターでは、常に大容量なHDDが必要となっています。また、ノートPCをはじめとするクライアント向けHDDの市場では、高解像・高画質データの記録や動画を作成・編集するために、より高性能で大容量のストレージが求められています。
さらに、監視カメラシステムでは、セキュリティーレベルの向上のため映像の高精細化、設置カメラ数の増加、映像の長期保存、またネットワーク接続による遠隔地のライブ映像のモニタリングやデータを保存しながら映像再生を行うストリーミング機能などにより、大容量で高性能なHDDのニーズが高まっています。
当社は、幅広い製品ラインアップをとりそろえており、さまざまなご要望にお応えできます。
Enterprise HDDは、24時間365日の連続稼働のストレージシステムやサーバー向けに、品質と信頼性を提供する製品です。大手CSP(クラウドソリューションプロバイダー)やOEM顧客に広く採用されTCO改善に貢献しています。
Client HDDは、監視カメラシステムやNAS等各種用途に対応した製品です。各種アプリ―ケーションに適した容量ラインアップを展開しています。高品質、高信頼性からPCメーカー様、各種機器メーカー様から選ばれています。
お客様のアイデアを最高のパフォーマンスと信頼性で実現します。デザイナーや旅行ブロガーなど、大容量データを扱うあらゆる方に利用されています。
当社は、14型HDDを出荷した1969年以来、世界中にストレージソリューションを提供してきており、現在HDDの製造および販売を担う唯一の日本企業*1です。
1991年に業界で初めて*2ガラス基板を採用したHDDの量産を開始し、2005年には業界で初めて*2垂直磁気記録実用化しました。業界をリードする技術力とフレキシブルなサポートにより、お客様のご要望に適した製品を提供してきました。また、業界トップクラスの品質を維持することを念頭においています。
研究開発へ持続的に投資を行いながら、当社はひきつづき、お客様のニーズに応えられる製品を展開していきます。
*1 2018年3月現在、当社調べ。
*2 発表時点において。
当社は、横浜に商品企画・開発・設計・製造/生産管理・調達・サプライチェーン・品質が集結しており、迅速な意思決定と、市場のニーズに即した製品計画や製品戦略を確立できるようにしています。また、日本との時差が1時間のフィリピンに製造拠点と製品開発センターを設置しています。
日本と連携をとりながら、製造現場の近くで研究開発を行うことで製品開発の効率化が実現しています。
さらに、東芝グループ内の有益な技術・ノウハウをHDDの製造・生産へ展開、またサプライヤーへも技術提供・提携を組むことで、プロセスの効率化や品質向上に寄与しています。