低消費電流と優れたリップル圧縮度・負荷過渡応答を両立した300mA小型LDOレギュレータICの発売について

2017年 9月26日
東芝デバイス&ストレージ株式会社

WCSP4F

当社は、IoTモジュールやウェアラブル端末、スマートフォンなどのパワーマネージメント向けに、出力電流300 mAの小型LDOレギュレータIC、「TCR3UGシリーズ」を製品化し、本日から順次量産、出荷を開始します。
 

TCR3UGシリーズは、低消費電流特性と、トレードオフ関係にあるリップル圧縮度・負荷過渡応答性能の両立を業界最高クラス[注1]で実現しました。 また、過熱保護、過電流保護、突入電流抑制などの各種保護機能も内蔵しています。
さらに業界最小クラス[注1] 0.645×0.645 mm (typ.), t=0.33 mm (max)サイズのWCSP4Fパッケージを採用し、機器の小型化かつ薄型化に貢献します。
 

新製品は、長時間動作のバッテリー駆動機器や、ノイズなどの電圧変動の影響を受けやすいセンサ向け電源に適しています。0.8Vから5.0Vの範囲で出力電圧31種類、かつオートディスチャージあり・なしで、合わせて62品種を製品化しており、用途に応じた製品が選択可能です。

応用機器

  • IoTモジュール、ウェアラブル端末、スマートフォン

新製品の主な特長

  • 低消費電流: バイアス電流 IB(ON1)=0.34 μA (typ.)
  • 高リップル圧縮度 : R.R.=70 dB (typ.)
  • 高速負荷過渡応答 : ⊿VOUT=60 mV (typ.)
  • 小型WCSP4Fパッケージ  : 0.645×0.645 mm (typ.), t=0.33 mm (max)

新製品の主な仕様

項目(Ta=25℃) オートディスチャージ
あり なし
絶対最大定格
  出力電流IOUT (mA) 300
電気的特性
  入力電圧VIN (V)
@ IOUT = 1 mA
1.5~5.5
バイアス電流IB(ON1) typ. (μA)
@ VOUT ≦ 1.5  V, IOUT=0 mA [注2]
0.34
リップル圧縮度 R.R. typ. (dB)
@VOUT=0.8 V, IOUT=10 mA, f=1 kHz [注2]
70
ドロップアウト電圧 VIN-VOUT typ. (mV)
@ VOUT=3.3 V, IOUT=300 mA
140
負荷過渡応答 ⊿VOUT typ. (mV)
@VOUT=0.8 V, VIN=3.3 V, IOUT=1mA⇔50 mA [注2]
±60

ラインアップ

[注1] 出力電流300 mA LDOレギュレータICの製品において。2017年9月26日現在、当社調べ。

[注2] 共通測定条件 (特に記載のない場合) @VIN=VOUT + 1V(VOUT>1.5V), VIN=2.5V (VOUT≤1.5V), CIN=1.0 μF, COUT=1.0 μF

当社の小型面実装LDOレギュレータ製品の詳細については下記ページをご覧ください。

お客様からの製品に関するお問い合わせ先:

小信号デバイス営業推進部
Tel: 03-3457-3411

*本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。