半導体 研究開発
工学研究科 化学応用学専攻
2016年入社
私が所属しているパッケージソリューション技術開発部は、製品の実装・パッケージングの技術開発部門として、先行技術から既存品の改善までを幅広く行っています。具体的には、半導体パッケージの信頼性向上のため、材料同士の密着性を改善する要素技術の開発を担当しています。半導体の保護とパッケージの中と外をつなぐことを目的とし、樹脂と金属の密着性を上げるため、金属側に対して化学的処理を施し密着を強化するという開発を行っています。材料同士の密着性を向上させることで、温度などの環境の変化に左右されることなく、長期間安全に使用できる状態を作り上げます。
半導体パッケージの信頼性が向上することで安全に使用できる期間、場所が増えていきます。お客様にとってはどれも同じ「部品」のひとつですが、交換頻度を減らすことができたり、使用用途を増やすことができたり…これまでは半導体が使われていなかった分野への販路拡大といった、会社の売り上げに大きく貢献する一つになる得ると考えています。例えば、従来は機械的にスイッチで動いていたようなものを、半導体を使って電気的にオン/オフすることが可能になることでいろいろなことが便利になっていきます。今では当たり前になっている自動ドアや自動車のパワーウインドウ、近年では電気自動車がその代表格です。さらにその可能性を広げるために、自分たちの研究が生かされていくと考えています。
業務のやりがいとしては、誰も知らないことを最初に知ることができることが面白いと感じています。基礎研究ほど最新ではないかもしれませんが、すでにある技術であっても、新しい組み合わせで新しい効果が確認できることも多く、期待した結果が出たときは単純に「うれしい」と思います。逆に、想定した結果であっても違った結果であっても、そのメカニズムを考えるのは何度経験しても難しいと感じています。良い結果が出ればOKというわけではなく、なぜその結果になるのかといったメカニズムを理解して、裏付け評価など地道な実験を繰り返し、他の人にも納得してもらうことが非常に重要な作業となります。
職場は、話しやすい雰囲気で包まれています。入社当時も、先輩社員が上長に積極的に意見している姿を見て、まずは話してみることが大事だということを学び、現在に至っています。現在は週4日くらいのペースで、フレックスタイム制を活用し混雑を避けて出社しています。出社したときには、オンラインではなかなかできない「雑談」に花を咲かせることもあります。気持ちにゆとりを持つ、人を思いやるといった意味でも、雑談が持つ役割はとても大きいと感じています。
心掛けていることは「助け合い」です。リモートワークの導入が進む中で、代わって物を受け取る、機器の使用を譲り合う、などといった簡単なことではあるのですが、対応できる人が快く引き受け効率化することで、チームのメンバーが気持ちよく業務ができる環境が整っています。
8:45 | 出勤 メールチェック スケジュール確認 |
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9:30 | 実験(サンプル作製、測定など) |
12:00 | 昼食(同世代の同僚と) |
13:00 | 昼礼(伝達事項など共有) |
13:15 | 開発アイテムのチーム内会議 |
15:00 | 他部門と合同の定例会議 |
16:30 | スケジュール調整など |
17:00 | 実験データのまとめ |
18:00 | 社内報告資料作成、スケジュール確認 |
19:15 | 退社 |
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