4 TVSダイオード (ESD保護用ダイオード)の選択方法

図4.1 信号ライン電圧とVRMWおよびVBR
図4.1 信号ライン電圧とVRMWおよびVBR

ESD保護用ダイオードの重要特性と重なりますが、以下に注意して製品選択をする必要があります。

1. 保護する信号ラインの信号品質の保持
① 信号ラインの電圧
保護する信号ラインの最大電圧に対して適切な逆方向降伏電圧VBR (またはピーク逆動作電圧VRWM) を選択
② 信号の極性
GNDをまたがるアナログ信号のような場合は双方向のESD保護用ダイオードを選択
③ 信号の速度
信号の最大周波数に合わせて適切な端子間容量Ctを選択

2. より良い保護性能
④ ダイナミック抵抗
できるだけ低いダイナミック抵抗RDYNの製品を選択
⑤ クランプ電圧
必要となるVRWM に対し、できるだけ低いクランプ電圧VC の製品を選択、特にVC は保護対象製品の耐圧以下のものを選択

3. ESD保護用ダイオードの破壊耐量
⑥ IEC61000-4-2
ご要求の静電気耐量、製品で保証する静電気耐量より大きな保証値を持つ製品を選択。
ただし、一般的に静電気耐量と端子間容量は比例する傾向があります。
⑦ IEC61000-4-5
ご要求のピークパルス電力/電流に対し、より大きな保証値を持つ製品を選択。

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