車載イーサネットブリッジIC

自動車の電動化や電子化を背景に、車載通信ネットワークは年々複雑化しており、ネットワークの最適化が求められています。また、車載ネットワークのバックボーンや車載、産業機器の制御用途ではデータをよりリアルタイムに処理することが必要であり、Ethernet AVB/TSN規格が注目されています。
次世代車載情報通信システム向け車載イーサネットブリッジICであるTC956xシリーズは、高速且つ同期ネットワーク化を既存のSoCを用いたままで実現するEthernet AVB/TSN規格をサポート製品です。車載機器および産業機器における通信ネットワークの高機能化と利便性向上に貢献します。

これは、車載イーサネットブリッジICのロードマップ図です。

ラインアップ

製品名称 TC9560XBG TC9560BXBG TC9562XBG TC9562AXBG TC9562BXBG

TC9563XBG*

用途 車載アプリケーションのための、Ethernet AVB/TSNブリッジソリューション
機能と特長 Ethernet feature 最大1Gbps 1ポート 最大10Gbps 2ポート
Host (External application) I/F PCIe® I/F [Gen2 (5GT/s), Gen1 (2.5GT/s), Endpoint, Single lane]
- PCIe® I/F [Gen2 (5GT/s), Gen1 (2.5GT/s), Endpoint, Single lane]
PCIe® I/F [Gen3 (8GT/s), Gen2 (5GT/s), Gen1 (2.5GT/s), Endpoint, 最大4 lane]
- HSIC I/F (480 Mbps) -
PCIe® switch feature - Gen3 (8GT/s), Gen2 (5GT/s), Gen1 (2.5GT/s), Port 1は、最大2 lane, Port 2は、最大1 lane
Automotive I/F Ethernet AVB [IEEE802.1AS, IEEE802.1Qav] MAC
- Ethernet TSN [IEEE802.1Qbv,
IEEE802.1Qbu, IEEE802.3br] MAC
Ethernet PHY I/F RGMII/RMII/MII RGMII/RMII/MII/SGMII Port Aは、 USXGMII/XFI/SGMII
Port Bは、USXGMII/XFI/SGMII/RGMII
Audio I/F I2S/TDM -
Peripheral I/F I2C/SPI, Quad SPI, UART, GPIO, INT I2C/SPI, UART, GPIO, INT
CPU Core Arm®Cortex®-M3
パッケージ (ピッチ) PLFBGA170 (0.65) PLFBGA120 (0.65) PLFBGA220 (0.65)
電源電圧 (V) 1.8/3.3 for IO 1.8/2.5/3.3 for RGMII/RMII/MII 1.1 for Core 1.8/3.3 for IO
1.2 for HSIC 1.8/2.5/3.3 for RGMII/RMII/MII
1.1 for Core
1.8/3.3 for IO
1.8 for SGMII
1.8/2.5/3.3 for RGMII/RMII/MII
1.1 for Core
1.8/3.3 for IO
1.8 for USXGMII/XFI/SGMII/RGMII
0.9 for Core

*: 新製品

TC9560およびTC9562の特長

  • ギガビットイーサネットのインターフェースを持ち、オーディオ、ビデオ、データをEthernet AVB規格[IEEE 802.1AS、IEEE 802.1Qav規格に準拠およびEthernet TSN規格[IEEE802.1Qbv, IEEE802.1Qbu, IEEE802.3br規格に準拠]でPCIe®(PCI Express®)インターフェース、HSICインターフェース、またはI2S/TDM(Time Division Multiplex)インターフェース(オーディオ)経由でホストSoC(Application Processor)と通信が可能です。
  • ホストSoC(Application Processor)とのインターフェースは、PCIe Gen2.0(5GT/s)、PCIe Gen1.0(2.5GT/s)をサポートします。また、HSICインターフェース(480Mbps)をサポートします。
  • Ethernet のPHYとの接続は、SGMI、RGMII、RMII、MIIから選択が可能です。
  • 低消費電力モードに対応し、常温で1 mW(当社計測による代表値(typical値))を実現するように設計されています。低消費電力モードからの復帰も100 ms (当社計測による代表値(typical値))と市場要求に応えた短時間の復帰を実現しています。また、車載ICの品質試験規格AEC-Q100 Grade 3に準拠予定です。

TC9563の特長

  • 2ポートのマルチギガビットイーサネットのインタフェースを持ち、オーディオ、ビデオ、データをEtherent AVB規格[IEEE 802.1AS、 IEEE 802.1Qav規格に準拠およびEthernet TSN規格[IEEE 802.1Qbv、IEEE 802.1Qbu, IEEE 802.3br規格に準拠]でPCIe(PCI Express)インタフェース経由でホストSoC(Application Processor)と通信が可能です。
  • ホストSoC(Application Processor)とのインタフェースは、PCIe Gen3.0(8GT/s), PCIe Gen2.0(5GT/s), PCIe Gen1(2.5GT/s)をサポートします。
    また最大4レーンのUPS(Upstream Port)の他に、最大2レーンのDSP1(Downstream Port 1)と1レーンのDSP2(Downstream Port 2)をサポートします。
  • EtherentのPHYとの接続は、USXGMII、XFI、SGMII、RGMIIから選択が可能です。
車載イーサネットブリッジIC TC9563XBG
次世代車載情報通信システム向け車載イーサネットブリッジIC
車載イーサネットブリッジIC TC9563XBG

アプリケーション

IVI(車載インフォテインメント)
IVIの設計では、情報連携や低消費電力化などが重要です。ここでは回路構成例などとともに、表示/オーディオ出力部、映像/音声入力部、無線通信部などに適した幅広い半導体製品の情報を提供しています。

ご検討の方へ

技術的なお問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせ

よくあるお問い合わせ

FAQ

* PCIe®およびPCI Express®は、PCI-SIGの登録商標です。
* Arm、Cortexは、米国および/あるいはその他の国におけるArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。
* その他の社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。