TVSダイオード(ESD保護ダイオード)の選択方法

一般的なインターフェースでの選択方法の手順を示します。下記内容に沿って、製品リストを設定し製品を選択してください。
車載アプリケーション向け製品については、以下のリンク先のリストから選択してください。

車載アプリケーション向け製品リストはこちら
 

選択手順

  1. Voltage of signal Lines
    保護する信号ラインや電源ラインの最大電圧は何Vになりますか? 
    この電圧より大きなVRWMの値の製品を選択してください。
  2. Signal Polarity
    保護する信号ラインの極性はプラス(またはマイナス)だけの単極ですか?両極にまたがる信号ですか?
    両極にまたがる場合、双方向 (Bidirectional) の製品を選択ください。単極の場合、片方向 (Unidirectional) ・双方向の両者どちらでも選択可能ですが、片方向の製品の方がマイナス側の保護性能が優れていることがあります。ESD保護ダイオードを挿入しても後段のICが破壊する場合、片方向に変更することも検討ください。
  3. Signal Speed
    保護する信号ラインの信号の最大周波数はいくつですか? 
    ダイオードの端子間容量値CTが大きいと信号が劣化(減衰)することがあります。信号の周波数に応じて、適切な容量を選択ください。容量の目安を図に示します。参考にしてください。
  4. Clamp voltage
    Voltage of Lineより大きな値で出来るだけ小さな値のものを選択することにより、より良好な保護性能を得ることができます。但し、クランプ電圧に近い電圧では、リーク電流が大きくなることがありますので、実機でご確認の上、製品を選択ください。
  5. IEC61000-4-2
    ご要求の静電気耐量、製品で保証する静電気耐量より大きな保証値を持つ製品を選択ください。但し、一般的に静電気耐量と端子間容量CTは比例する傾向があります。
    周波数に対する選択の目安となるグラフを以下に示します。
図-1 端子間容量と信号周波数の関係
図-1 端子間容量と信号周波数の関係
パラメトリックサーチで選択する場合の選択場所
パラメトリックサーチで選択する場合の選択場所

パラメトリックサーチで上記内容に沿って製品選択が可能です。

* HDMI、HDMI High-Definition Multimedia Interface、およびHDMIロゴは、米国およびその他の国におけるHDMI Licensing Administrator, Inc.の商標または登録商標です。
* その他の社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。