低耐圧IPDの負荷オープン検出機能とは、どのような機能ですか?

出力オフ時に出力電圧をモニターして負荷オープンを検出する回路例
図2. 出力オフ時に出力電圧をモニターして負荷オープンを検出する回路例

負荷オープン検出機能は、ECU(Electronic Control Unit)のコネクター部での接触不良やハーネスの断線を検出する機能です。

負荷オープン検出機能は、大きく分けて下記の2種類あります。

1) 出力段トランジスターがオフ時に、出力端子電圧をモニターして、出力電圧が設定値以上の電圧となったときに、負荷オープンと判断する。

2) 出力段トランジスターがオン時に、出力段トランジスターに流れる電流をモニターして、出力電流が設定値以下となったときに、負荷オープンと判断する。

当社のハイサイドスイッチ用IPD製品の多くは、1)の出力段トランジスターがオフ時に、出力端子電圧をモニターして、負荷オープンを検出するタイプを採用しています。

オープン検出抵抗値

この回路の場合、負荷オープン検出抵抗値は、

出力オン時に出力電流をモニターして負荷オープンを検出する回路例
図3. 出力オン時に出力電流をモニターして負荷オープンを検出する回路例

となり、負荷抵抗が設定値以上となると、負荷オープン(断線)状態と判断して、診断出力端子に信号を出力します。