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オペアンプは2つの入力間の差分を増幅して出力する回路(IC)のことです。
アナログ演算に用いるために開発されたことから演算増幅器 (Operational Amplifier) とよばれます。簡単な構成で増幅器、バッファー、コンパレーター、フィルターなどを実現できます。
オペアンプは正電源、負電源 (GND) 、非反転入力、反転入力、出力の5端子で構成され、一般的にそれぞれ図のような端子記号で表記されます。 (片電源の場合、正電源・GND端子は省略されることがあります。)
非反転入力VIN(+)と反転入力VIN(-)に入力された信号の差分が増幅され出力されます。この時(1)式に示すように、出力は非反転入力VIN(+)に対して同相、反転入力VIN(-)に対して逆相になります。
VOUT = A * ( VIN(+) – VIN(-) ) ・・・・(1)
基本的な使い方としては、電圧増幅やコンパレーターのほか、フィルタ、位相シフト、バッファ (ボルテージフォロア) などになります。最近ではIoTをはじめとして、家電などにも多く使用されるセンサの微弱なアナログ信号を増幅する用途で使用されることが多くなっています。
一般的に、オペアンプは増幅率のバラツキ吸収と帯域拡大のために負帰還をかけて使用します。代表的な回路としては、以下に示す非反転増幅回路、反転増幅回路、ボルテージフォロアがあります。
*:クローズドループゲイン (閉ループ利得)
製品分類の方法にはいくつかあり、①プロセスによる分類:バイポーラ・CMOSなど、②電源方式による分類:単一電源・両電源、③入力回路による分類:Pch MOSFET差動対・(Nch MOSFET差動対)・フルレンジなど、④特長による分類:低入力オフセット・低消費電流・低雑音などの分け方があります。これ以外に用途により分類することもあります。詳しくは FAQ :オペアンプにはどんな種類がありますか?を参照ください。
以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。