ICカプラーの中でスレッショルド入力電流で定義している製品と変換効率で定義している製品がありますが何が違うのですか?

多くのICカプラーは、フォトダイオードと増幅回路や波形整形回路を取り込んだ受光ICで構成されています。こうした製品では入力LED電流IFがある電流値以上になると出力が反転し、ロジカルな動作をします。出力を反転させるために必要な入力電流をスレッショルド入力電流と呼び、IFHL, IFLH等で表します。しかしながら一部の製品ではフォトダイオードとトランジスターだけの非常に単純な構成の受光ICの製品もあります。この場合は入力LEDの電流IFの変化に応じて出力電流が変わる動作をし、スレッショルドは持ちません。こうした製品では汎用のトランジスターカプラーと同様に変換効率(CTR:Current Transfer Ratio) で表します。