標準ロジックICの種類

標準ロジックIC は製品構造(プロセス)により主に下記に分類され、それぞれ特性が異なります。現在は、低消費電力と低コストを両立できるCMOS ロジックIC が主流になっています。

■TTL (Transistor Transistor Logic)

  • バイポーラー型ロジックで標準ロジックICが普及する初期の製品
  • CMOSロジックICと比べて大電流ドライブが可能、動作速度が速いことが特徴であるが、消費電力が大きい

■CMOSロジック (CMOS:Complementary MOSFET)

  • P-ch MOSFETとN-ch MOSFETを組み合わせて、TTLよりも低消費電力化を実現したロジックIC
  • 初期のCMOSロジックの動作速度はTTLよりも遅いが、現在は微細プロセスを採用しTTLよりも高速化を実現

■BiCMOSロジック

  • 入力段と論理回路部にCMOSプロセスを使用し消費電力を抑え、出力段にバイポーラートランジスターを使用し大電流ドライブを可能にしたロジックIC
  • MOSとバイポーラー両方のプロセスが必要なため製造プロセスが増える(コスト高)

1章 CMOSロジックICの概要

ロジックICとは?
標準ロジックICとは?
CMOSロジックICが使われている機器
なぜCMOSロジックICが使われるか?
CMOSロジックICの分類 各シリーズの概要

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