スイッチングダイオードとは何ですか?

小信号レベル(~100mA)のスイッチング(一種の整流)に適したダイオードです。ACラインの整流(交流から直流)には整流ダイオードがあります。ダイオードに印加される電圧も数10V以下と低く、小型、面実装品が主流となっています。

スイッチングダイオードはpn接合ダイオードの1つで小信号ダイオードとも呼ばれます。pn接合ダイオードの用途として整流があります。この用途に使用される電力用整流ダイオードは耐圧が高く(200V~1000V)、定格電流が大きい(0.5A~)必要があります。これに対し、スイッチングダイオードはロジックを含む信号系で使用されることを意図して設計されており、耐圧は80V~200Vで、電流定格も0.15~0.5Aと低くなっています。このためジャンクション面積を小さくすることが可能で、低容量で短い逆回復時間*を実現しています。
このダイオードはあらゆる電子機器でスイッチ・過渡電圧サプレッサ・ダイオードロジック・電圧クランプ・電圧検出などの用途で使用されます。
スイッチングダイオードを含むダイオードの東芝の分類を図-1に示します。

図-1 ダイオードの分類例
図-1 ダイオードの分類例

* 逆回復時間を保証していない製品があります

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