サージは電子機器などを損傷する電圧の急激な上昇を指します。
一般的にESDとその他のサージに分けられることが多く、前者に比べ後者は雷・スイッチのオン/オフ・停電などを要因とし比較的長期間(~ms)でエネルギーが大きいことが特徴となります。これ以外にも伝送特性によるトランジェントなどがありますが、ここでは省略します。その他のサージは図-1に示すように、直撃雷サージ・誘導雷サージ・開閉サージなどがあります。直撃雷サージを受けることはまれですが、他のサージに比較してエネルギーが大きく、電子機器で対策しても破壊を免れることは困難です。
これ以外にも落雷により大地の電位が上昇、上昇した大地の近くにある設備と、離れたところにある設備がケーブルにより接続されている場合サージ電流が流れることがあります。このように直雷以外にも落雷によるサージがあり対策が必要です。
これらのサージは対策を施していない場合、電子機器を破壊、または劣化させます。これらサージはESDよりも大きな電圧・電流となることがあり、ESD対策された機器でも問題が発生することがあります。誘導雷サージは電源ラインやEthernetなど長い配線が接続されている場合、開閉サージはPLCや直流送電などの長い配線、モーターやリレーなどの誘導負荷を接続している場合などで発生することがあります。
当社ではこれらの対策用のデバイスとしてIEC61000-4-5に準拠したデバイスを提供しています。
製品ラインアップについては、以下のページ、ドキュメントをご参照ください。