LDOでノイズの小さい電源を構成したいのですがどうしたらよいですか?

リップル圧縮度の式

ノイズ(リップル等)が重畳された入力電圧 VIN がLDOに入力される場合、リップル圧縮度 R.R. が大きいLDOを使用することが有効です。

R.R.とは 、VIN に重畳したリップルをLDOがノイズフィルターの役目をして、リップルをどれだけ小さくして出力できるかを示す性能指数です。

R.Rはノイズに非常に敏感なアナログ回路等にLDOを使用するときの、目安の性能指数となります。 LDOの前段にDC/DCコンバーターが接続されているような場合には、R.R. の大きい製品ほど、ノイズを除去する効果が大きく、CMOSセンサーや高精度のアナログ回路に適したLDOと言えます。リップル圧縮度は(1)式で求められます。

図1. リップル圧縮度イメージ図
図1. リップル圧縮度イメージ図

R.R.には周波数特性があり、リップルの周波数が高くなるとR.R.は小さくなります。

図2の特性では、200Hzでリップルを約1/30000まで除去できるのに対して、100000Hzでは、約1/800までしかリップルを除去できなくなります。

R.R.は、リップル除去率、リップルリジェクションおよび電源電圧変動除去比(PSRR、SVRR)とも呼ばれることもあります。

図2. リップル圧縮度 R.R. 周波数特性
図2. リップル圧縮度 R.R. 周波数特性

以下の資料にも最小入出力間電圧差に関する説明がありますので、ご参照ください。

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