低耐圧IPDの診断機能とは何を診断しているのですか?

診断機能動作例(ハイサイドスイッチ例)
図1. 診断機能動作例(ハイサイドスイッチ例)

診断機能は、低耐圧IPDが正常時/ 異常時の状態を”H”と”L”の信号でDIAG端子から出力します。

過電流保護動作、過熱保護動作および負荷がオープン(出力端子がハイインピーダンス状態)になったときなどに診断機能が動作します。IPDに入力される信号と診断機能から出力される信号を論理回路等で処理することにより、IPDで発生している異常状態を判断することができます。

低耐圧IPD動作時の真理値表例
動作状態 入力信号
VIN
出力電圧
VOUT
出力段MOSFET
の状態
診断出力
VDIAG
備考
正常動作 L L オフ L -
H H オン H
負荷ショート/
地絡状態
(過電流状態)
L L オフ L 入力信号と診断出力信号をマイコンや
ロジック回路で処理することにより、
負荷ショート/ 過電流状態と過熱状態
の判定が可能。
H L オン(電流制限) L
過熱状態 L L オフ L
H L オフ L
負荷オープン/
断線状態
L H オフ H -
H H オン H