ベクトル制御において、3シャント方式と1シャント方式それぞれの長所、および短所を教えてください。

回答

U/V/Wの3相のPWM出力の電流(または電圧)を、それぞれ単独に測定するのが3シャント方式です。
一方、U/V/Wの出力を互いに接続して1本にし、それぞれの電流(または電圧)をタイミングを見計らって測定するのが1シャント方式です。
3シャント方式は3個の抵抗を必要としますが、1シャント方式は1個で済みます。3シャント方式は測定のタイミングに制限はありません。しかし、1シャント方式では測定のタイミングを確保する必要があります。1シャント方式での電流サンプリングは、U/V/Wの3相のPWMのOnとOffのタイミングの組み合わせでサンプリングしています。たとえば、1シャント方式でUの電流を測定するためには、その測定のタイミング時にVとWはハイ・インピーダンスになっていなければなりません。V、または、Wの測定時も同様で、他の2つはハイ・インピーダンスである必要があります。

(NO.JB9903801 2012/09/11)