MOSFETの容量特性について教えてください。

Ciss、Crss、Coss いずれの容量特性もMOSFETのスイッチング特性に影響を及ぼす重要な要素です。

  • Ciss: 入力容量 (Ciss=Cgd+Cgs) ⇒ゲート・ドレイン間容量とゲート・ソース間容量の和:遅延時間に影響。Cissが小さくなる程、遅延時間が短くなります。
  • Crss: 帰還容量 (Crss=Cgd)⇒ゲート・ドレイン間容量:Crssが小さい場合、スイッチング時間(下降時間: tf)が短くなります。また、ドレイン電流立上り特性が良くなり損失的に有利に働きます。
  • Coss: 出力容量 (Coss=Cgd+Cds)⇒ゲート・ドレイン間容量とドレイン・ソース間容量の和:ターンオフ特性及び軽負荷時の損失へ影響 します。Cossが大きい場合、ターンオフdv/dtは小さくなりノイズ的には有利です。Cossが小さい場合、軽負荷時の損失が小さくなります。