フォトカプラーはどのような内部構造になっているのですか?

フォトカプラーには、要求される絶縁性能、パッケージサイズ、内部チップの大きさなどの条件により、パッケージ内部の構造にもさまざまな種類があります。

1. 対向型シングルモールド

LEDを実装したフレームと受光素子を実装したフレームが向い合って(対向)モールドされます。LEDと受光素子との光伝達部にはシリコーン系の樹脂が用いられます。

2. 対向型シングルモールドフィルム入り

入出力間の絶縁耐圧を上げるために、ポリイミド系のフィルムがLEDと受光素子間に挿入されています。

3. 対向型ダブルモールド

対向型の構造で、内部が白モールド、外部が黒モールドされています。光伝達部の白モールドは、赤外光の透過率の良いモールド樹脂が用いられます。

4. 反射型

LEDを実装したフレームと受光素子を実装したフレームが同一平面上にある構造です。LED光がシリコーン系樹脂の内部で反射され受光素子に届くことから、反射型と呼ばれます。

①Body
②Window
③Detector
④LED
⑤Film

対向型シングルモールド
対向型シングルモールド
対向型シングルモールドフィルム入り
対向型シングルモールドフィルム入り
対向型ダブルモールド
対向型ダブルモールド
反射型
反射型