開発中

過熱監視IC Thermoflagger™ (TCTHシリーズ)

電子機器にとって熱は大敵です。電子機器の中に搭載されている各種半導体や電子部品が発生する熱によるさまざまな問題は大きな課題となるケースもあるため、温度上昇を検出する過熱監視ソリューションが重要となっています。

当社はこのような電子機器内での過熱監視の新たなソリューションとして、PTCサーミスターと組み合わせるだけのシンプルな構成で温度上昇を検出することが可能な過熱監視IC Thermoflagger™ (TCTHシリーズ) の開発を現在進めております。

これは、Thermoflagger™ 応用回路例の画像です。

Thermoflagger™ の動作

PTCサーミスターは室温近辺では抵抗値はほぼ一定ですが検出温度になると抵抗値が急上昇する特性を持ち、熱に弱い電子部品の保護を目的として使用されています。過熱監視IC Thermoflagger™ (TCTHシリーズ)は、IC内部にコンパレーターと定電流源を搭載しており、接続されたPTCサーミスターに定電流を流してその電圧降下をモニターすることができます。定電流源を用いているため複数のPTCサーミスターを直列に接続して使用することも可能です。

PTCサーミスター周辺の温度が上昇すると、サーミスターの抵抗上昇により電圧値が上昇することから内蔵コンパレータ―で異常発熱を検知することができます。

これは、Thermoflagger™ の動作 正常時の画像です。
これは、Thermoflagger™ の動作 過熱検出時 (1) の画像です。
これは、Thermoflagger™ の動作 過熱検出時 (2) の画像です。

温度センサー内蔵ICとの比較

今までの温度センサー内蔵ICは検出箇所の温度絶対値を測定することができますが、温度を測定したい箇所にそれぞれICを配置する必要がありました。過熱監視IC Thermoflagger™ (TCTHシリーズ)は外付けでPTCサーミスターを接続することで、複数箇所を検出することができます。また一般的な温度センサー内蔵ICを使用した過熱監視と組み合わせて過熱監視のバックアップ保護として活用することもできます。

これは、温度センサー内蔵ICとの比較の画像です。
製品 一般的な
温度センサーIC*
東芝
Thermoflagger™
温度センサー 内蔵 PTCサーミスター (外付け)
温度設定 I2Cなどで設定 PTCサーミスターを選択
検出個所 ICひとつにつき1箇所
複数個所を検出する場合は
複数のICを使用
過熱監視IC Thermoflagger™
ひとつにつき複数個所の
検出が可能

* 一般的な他社製品の仕様例

応用例

ノートブックPC、サーバー、ロボットクリーナー、プリンターなど温度監視を必要とする様々なアプリケーション

過熱監視IC Thermoflagger™ (TCTHシリーズ)の詳細、応用例、リファレンスデザインなどは製品リリースに合わせて公開を予定しております。更新情報をメールマガジンにて送付しますので、ぜひご登録ください。

* Thermoflagger™は、東芝デバイス&ストレージ株式会社の商標です。
* その他の社名・商品名・サービス名は、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。

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