1-3 保護用ダイオード (ESD保護用ダイオード、保護用ツェナー) と定電圧ダイオードの違い

図1.6保護用ダイオードの動作 (ツェナーダイオードの使用例)
図1.6保護用ダイオードの動作 (ツェナーダイオードの使用例)

保護ダイオードはツェナーダイオードの1種です。ツェナーダイオードは保護用ダイオード以外に定電圧ダイオードとしての使い方があります。保護用ダイオードはESDなど過渡的なパルス発生時に対象を保護する動作に特化しています。これに対し定電圧ダイオードは降伏状態で常に電流を流して使用します。

保護用ダイオード
電圧クランプ型のサージ保護素子として使用します。異常な電圧が入力されたとき動作する事を想定しています。

定電圧ダイオード
K-A間に微小な電流 (IZ)を流すことで発生する電圧を定電圧源 (VZ) として使用します。印加できる電力は製品、基板による許容損失で制限されます。

図1.7 定電圧ダイオードの動作
図1.7 定電圧ダイオードの動作

1 TVSダイオード (ESD保護用ダイオード) とは

1 TVSダイオード (ESD保護用ダイオード) とは
1-1 逆降伏電圧について
1-2 保護用ダイオードの使い分け (ESD保護用ダイオードと保護用ツェナーダイオード)

関連情報