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ダイオードにはアノード(陽極)とカソード(陰極)の2つの端子があり、アノードからカソード方向には電流を通しますが、逆方向には通しません。これを整流作用と呼びます。
ダイオードは、アノードの電圧がデータシートで指定された値(Si pnジャンクションダイオードの場合は約 0.7 V)を超えてカソードの電圧よりも高い場合に電流を伝導します。アノードとカソードの電位差がこの値よりも小さい場合、電流は流れません。この動作を整流作用と呼びます。この動作を利用して直流を交流に変換(AC-DC変換)する整流回路やバッテリーなどの逆接防止(逆流防止)、検波(図-4)などに利用できます。
カソード端子に対しアノード端子が高くなるバイアス状態を順バイアス、低くなる状態を逆バイアスと呼びます。
ダイオードに逆バイアスを印加し、この電圧を大きくしていくと、ある電圧で急激に電流が流れます。この電圧を降伏電圧(ブレークダウン電圧 VBR)と呼びます。この電圧は電流によらずほぼ一定となることから定電圧回路として用いられます。 最近ではESD保護やサージ保護に使用されています。ただし、通常のダイオードで降伏(ブレークダウン)させるとダイオードが劣化したり破壊したりすることがありますので、この用途で使用する場合には、ツェナーダイオードやESD保護用ダイオードのような専用のダイオードを使用する必要があります。
製品ラインアップについては、以下のページ、ドキュメントをご参照ください。