ツェナーダイオードの動作抵抗(インピーダンス)とは?

ツェナーダイオード動作時の等価直列抵抗です。理想は0ですが現実にはある値が存在するためツェナーダイオードとして使用できる範囲があります。

ツェナーダイオードは逆方向の降伏電圧(ツェナー電圧)を利用したダイオードで、ツェナー電流が急峻に立ち上がり、電流に対する依存性が少ないことが特徴です。電流依存性が少ないとは言え、電流が変化すると、ツェナー電圧はわずかに変化します。この変化の割合を動作抵抗(動的抵抗)と定義しています。
また、立ち上がりの電流が小さな領域、大電流領域では、動作抵抗よりも大きな抵抗値を示します。この領域では電流や温度などが変化するとツェナー電圧が大きく変化する可能性があります。定電圧回路などで使用する場合、注意が必要です。

図-1 ツェナーダイオードのI-V特性
図-1 ツェナーダイオードのI-V特性

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