検知温度のばらつきはどの程度ですか?

ご使用いただくThermoflagger™とPTCサーミスターの組み合わせによって検知温度のばらつきは異なります。

参考に、TCTH02xxEと村田製作所のPTCサーミスター (ポジスタ): PRF18BC471QB5RBを用いた過熱検知温度のシミュレーション結果を下表に示します。

表1 CTH02xxEとPRF18BC471QB5RBを用いた過熱検知温度のシミュレーション結果
    過熱部以外の温度 (Ta)
    25ºC 50ºC 85ºC
    最小 標準 最大 最小 標準 最大 最小 標準 最大
PTCサーミスター 接続数 (pcs) 1 111ºC 120ºC 131ºC 110ºC 120ºC 134ºC 110ºC 120ºC 134ºC
5 111ºC 120ºC 131ºC 110ºC 120ºC 133ºC 109ºC 120ºC 134ºC
10 110ºC 120ºC 131ºC 109ºC 120ºC 133ºC 107ºC 119ºC 133ºC
15 110ºC 119ºC 131ºC 108ºC 119ºC 133ºC 104ºC 118ºC 133ºC
図1 検知温度ばらつきの要因箇所
図1 検知温度ばらつきの要因箇所

検知温度のばらつきはThermoflagger™のVDET、IPTCOばらつき、PTCサーミスターの抵抗ばらつき、PTCサーミスター接続個数、周囲温度によって変化いたします。本デバイスのご使用にあたっては、実使用環境にて十分に検証いただくことを推奨いたします。

図2 シミュレーション回路図
図2 シミュレーション回路図

例として、周囲温度 Ta=85℃におけるTCTH02xxEとPRF18BC471QB5RB 10個を組み合わせた場合のシミュレーション例を以下に示します。本組み合わせの過熱検知温度は119ºC+14ºC/-12ºCとなります。

図3 シミュレーション結果
図3 シミュレーション結果

詳細については関連リンク内にありますアプリケーションノート、「Thermoflagger™ (過熱監視IC) TCTH0シリーズとPTCサーミスターを用いた回路提案」をご参照ください。

関連リンク

以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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