モータードライバーロジックに静電気が印加された場合、どのような不具合が発生しますか?その対策方法は?

帯電した物体よりモータードライバーに静電気が印加された場合、入力部のCMOSトランジスターの破壊が起きる可能性があります。

図-1 静電気注意記号
図-1 静電気注意記号

モータードライバーは入力ゲートに用いられるゲート酸化膜が数nm~数十nm程度と薄いため、静電気のような数百から数千ボルトの電圧が印加されると電気的に破壊してしまいます。

これを防ぐため当社では、CMOSトランジスターの各入力端子には保護回路を設け、入力ゲートを静電気から保護しておりますが、デバイスに直接放電する状況は避けるべきです。いくら保護回路が備わっていてもデバイスの劣化や破壊が懸念されます。
半導体製品の取り扱いは、静電気が発生しにくい環境で行い、作業者は帯電防止衣服、静電靴、リストストラップを着用してください。また、半導体製品が直接接触する容器などは、半導体製品を損傷させる静電気が発生しない材料を使用してください。
静電気帯電防止装置は常に管理しその機能を確認してください。特に“静電気注意”が明記されている半導体製品の場合の作業は注意してください。

一般的な静電気対策は、下記のページをご参照ください。

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以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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