ブラシレスモーターにおいてモーター動作不良、正弦波波形歪の原因は?

ブラシレスモーターの動作不良や正弦波の波形歪みは、ホール入力にノイズが入ることで起こる可能性があります。

図-1 通常動作の変調波形イメージ
図-1 通常動作の変調波形イメージ

図-1のように、ICはホール入力のゼロクロスをベースでFG信号を作ります。
FG信号の半周期の時間を60°電気角の時間として、次の60°電気角期間の変調波形を生成します。

図-2 ホール入力ノイズによる高速変調波形イメージ
図-2 ホール入力ノイズによる高速変調波形イメージ

ホール信号にノイズがある場合、ゼロクロスの付近でチャタリングが発生する可能性はあります。ホール信号のチャタリングにより、FG信号もチャタリングします。
ICはFG信号のチャタリングによって、速い周波数の変調波形が出力してしまいます。
次のホールのゼロクロスが来るまでIC動作は速い変調波形が続きますため、モーター動作不良や電流波形歪が発生する原因になります。
ノイズキャンセルのためにホール入力にノイズフィルター追加などの対策をお願いします。

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以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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