フォトカプラーやフォトリレーの光絶縁素子特有のパラメーターである変換効率(CTR)やトリガーLED電流、スレッショルド入力電流とは何ですか?

トランジスターカプラーでは入力側にLED電流IFを流すと、出力側にコレクター電流ICが流れます。このIFに対するICの電流伝達比を変換効率(CTR:Current Transfer Ratio)と呼び、以下の式で定義します。
CTR=(IC/IF)×100 (%)
トランジスターのhFEと同様に、変換効率はトランジスターカプラーの重要なパラメーターです。 当社アプリケーションノート「トランジスターカプラーの基本特性と応用設計」1-1.項 変換効率 の章も参照ください。

一方、ICカプラー、フォトリレー、トライアックカプラー等では、出力側動作を行うために出力の状態を反転させる入力電流IFのしきい値電流を、ICカプラーではスレッショルド入力電流、フォトリレー,トライアックカプラーではトリガーLED電流と定義しています。使用時には、駆動するLED電流の設定を、データシートに記載の「スレッショルド入力電流(最大)」,「トリガーLED電流(最大)」以上の値にする必要があります。
当社アプリケーションノート「通信用ICカプラーの基本特性と応用設計」2.3.1.項 スレッショルド入力電流IFLH,IFHL の章も参照ください。