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一般的にアンプ(増幅器)は信号源である前段の回路に影響を与えず、出力先である次段から影響を受けないことが望ましいと考えられます。このためには、アンプの入力インピーダンスは高く、出力インピーダンスは低いことが必要です。
オペアンプはこの条件に近い特性を持っています。理想的なオペアンプと実際のオペアンプの比較を下記に記します。
理想オペアンプは現実には存在しませんが、設計初期の段階では理想オペアンプと仮定しても問題はありません。
但し、現実との差があることを認識して詳細設計に進む必要があります。
例をあげると、入力インピーダンスが小さいと、オペアンプの入力信号は前段の出力インピーダンスとの分圧になります。また帰還ループも影響を受けます。出力インピーダンスがある場合も、出力は負荷インピーダンスと出力インピーダンスとの分圧になります。
ただし、通常の仕様 (用途) ではオペアンプの入力インピーダンスは前段の回路の出力インピーダンスに対して無視できるほど大きく、出力インピーダンスは後段の負荷インピーダンスに対して無視できるほど小さいことがほとんどです。従ってこれらの項目は通常は大きな影響がありません。その他の項目に関しても同様です。
ただし、詳細設計では各項目の影響の度合いを認識して設計を行ってください。
以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。