汎用ロジックICの電源にデカップリングコンデンサーは必要ですか?

安定した回路動作のためには、デカップリングコンデンサーを入れることをお勧めします。その理由としては、汎用ロジックICに供給される電源電圧にノイズなどの交流成分が重畳すると、電圧変動を引き起こし、回路の動作が不安定になる可能性があるためです。

図-1 V<sub>CC</sub>-GND間にデカップリングコンデンサーを挿入した場合の例
図-1 VCC-GND間にデカップリングコンデンサーを挿入した場合の例

デカップリングコンデンサーを可能な限りIC端子の近傍に接続することで、ノイズの少ない安定した電源電圧をICに供給できます。スイッチング時に発生するスパイク電流はVCC、GNDの電位を変動させ、出力波形のリンギング、スピード遅延の原因となります。そのため、高周波に対する電源ラインのインピーダンスは低くしておく必要があります。
具体的にはVCC、GND線は太く短く配線し、VCC-GND間に高周波フィルターとしてのデカップリングコンデンサー(0.01 μF~0.1 μF)をIC1個ずつに挿入することが理想となります。デカップリングコンデンサーは極力各ICの近くに配置してください。遠くに配置すると効果が低下するだけではなく、ICのスイッチングノイズを放射する可能性があります。低周波フィルターとしては10 μF~100 μFを基板ごとにつけるのが一般的です。(図-1)

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