CMOSロジックICの出力が不安定になる主な原因は何ですか?

CMOSロジックICの出力が不安定になる原因としては、入力信号・電源ノイズなどさまざまなものがあります。

CMOSロジックICの出力が不安定になる原因としては、以下のことが想定されます。

  1. 入力端子に入力されている信号が、ハイレベル入力電圧 VIH, ローレベル入力電圧 VILの規格を満たしていない可能性があります。この場合、入力端子はVIL,VIHの規格を満たす信号を入力してください。
  2. 未使用入力端子がオープンになっている可能性があります。この場合、オープンの入力端子はハイインピーダンスですので周囲の電界の影響を受け異常値が出力され、他の端子に影響を与えることがあります。入力端子は電源またはGNDに接続してください。
  3. 入力信号が入力上昇/下降時間を超えた遅い信号(スロー入力)が入力されている可能性があります。この場合、入力信号をデータシートの動作範囲に記載の入力上昇/下降時間の範囲以内に収めるか、シュミットトリガー製品を使用してください。
  4. 製品がオープンドレイン品の場合は、プルアップ抵抗が必要です。
  5. 電源またはGNDが安定していない可能性があります。この場合、バイパスコンデンサーを使用するなどして電源の安定化を検討ください。
  6. 入力信号にノイズがのっている可能性があります。ローパスフィルター回路を用い入力信号のノイズを除去してください。ローパスフィルター回路を用いた結果、入力上昇/下降時間を満足できない場合は、シュミットトリガー機能付きの製品を使用してください。
  7. 出力信号が入力信号に帰還し発振しかかっている可能性があります。基板上で入力信号のパターンと出力信号のパターンは近接しないようにしてください。近接して並走するのが避けられない場合はガードパターンを挿入するなどの処理をしてください。

関連リンク

以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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