汎用ロジックICに静電気(ESD)が印加された場合、どのような不具合が発生しますか?

汎用ロジックICは各入力端子に内部保護回路を設け入力ゲートを静電気から保護していますが、過大な静電気が印加されると誤動作や破壊が起きる可能性があります。

図-1 CMOSロジックICの入力保護
図-1 CMOSロジックICの入力保護

汎用ロジックICは入力ゲートに用いられるゲート酸化膜が数百Å~千数百Å程度と薄いため、静電気のような数百から数千ボルトの電圧が印加されると電気的に破壊してしまいます。

これを防ぐため当社では、各入力端子に保護回路を設け入力ゲートを静電気から保護しています。しかしながら、内蔵の保護素子では保護に限界があります。静電気などの異常な入力が予想される入力(基板外部と接続される入力など)に対しては、ESD保護ダイオードなどを挿入し保護能力を強化してください。(図-1)

ESD保護ダイオード

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以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。

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