絶対最大定格のドレイン電流(DC)(シリコン制限)の意味は何ですか?

ドレイン電流(DC)(シリコン制限)とは、パッケージや安全動作領域等の制限を考慮しないで、シリコン単体として見たときの通電能力を表しています。

ドレイン電流(DC)(シリコン制限)とは、実際に製品へ通電できる電流ではありませんが、搭載しているシリコンチップの通電能力を表しており、他製品との比較のための目安として使われます。つまり、パッケージや安全動作領域等の制限を考慮しないで、シリコン単体として見たときの通電能力を表しています。
製品へ通電可能なドレイン電流(DC)は、その製品のパッケージの通電能力、最大チャネル温度や安全動作領域等で制限されます。

絶対最大定格(注)(特に指定のない限り、Ta=25°C)

項目 記号 定格 単位
ドレイン・ソース間電圧 VDSS 30 V
ゲート・ソース間電圧(注1) VGSS ±20
ドレイン電流(DC)(Tc=25°C)(注2) ID 150 A
ドレイン電流(DC)(シリコン制限)(注2),(注3) ID 420 A
ドレイン電流(パルス)(t=100 μs)(注2) IDP 500 A
許容損失(Tc=25°C) PD 210 W
許容損失(注4) PD 3.0 W
許容損失(注5) PD 0.96 W
アバランシェエネルギー(単発)(注6) EAS 393 mJ
アバランシェ電流(単発)(注6) IAS 120 A
チャネル温度 Tch 175 °C
保存温度 Tstg -55~175 °C

表1:絶対最大定格の項目例

注2:チャネル温度が175℃を超えることのない放熱条件でご使用ください。
注3:電流定格はパッケージにより制限されます。シリコンチップの能力は420 Aになります(Tc=25℃)。

下記製品ページもご参照ください。