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ダイオードがオンする順方向に電流を流した時に生じる電圧です。この電流・電圧特性を決める要因は拡散障壁(拡散電位)です。特に順方向電圧(小電流)は拡散電位の大きさに比例します。(高電流については項目(耐圧)で説明しますが、直列抵抗も影響します。)pn接合ではn型半導体の伝導帯最下部電位 とp型半導体の伝導帯最下部電位の間の電位差が拡散電位となります。金属・半導体接合ではn型半導体(p型半導体)の仕事関数と金属の仕事関数の電位差が拡散電位です。図は無バイアスでの状態を示しています。pn接合の拡散電位は濃度で多少変わりますが大きくは変わりません。これに対し、金属・半導体接合では、n型半導体と接合する金属によってこの拡散電位は変わりますが、一般的にpn接合に対しては小さくなります。(図に金属の違いによる VF vs IF のイメージ図を示します)
また、実際の製品 SW-Di(1SS427 VR=80 V)とSBD(1SS416 VR=30 V)の比較データを図に示します。順方向電圧に対して、SBDの順電流が明らかに大きくなっています。