バススイッチタイプは、MOSFETをスイッチとして使用し、外付けプルアップ抵抗によって電圧のレベルシフトを行います。単なるスイッチなので電流駆動能力はありません。一方バッファータイプは、CMOS構造の回路から出力してレベルシフトします。そのため製品固有の駆動能力があり、出力はデジタル信号になります。
バススイッチタイプの電圧変換IC(レベルシフター)
バススイッチタイプの製品(TC7SPB9306TU)は、スイッチのオン/オフと、プルアップ抵抗により電圧レベルシフトを行うことが出来ます。OE端子はコントロール入力でスイッチのオン/オフを制御できます。
図-1に示す接続で、左側(Input A)から入力信号が入った場合に、右側(Input B)より出力される波形を例にして動作説明をします。
入出力の動作は、入力電圧のレベルにより製品データシート(表-1)に規定されているVOHU ( 入力レベルアップ特性 )をしきい値として2つの動作に分けられます。
0 V~VOHU : IC内部のスイッチはオンしている状態で、入力電圧と同じ電圧が出力されます。
VOHU以上 : IC内部のスイッチはオフし、VCCB側の外付けプルアップ抵抗Rpullup-Bにより、VCCBレベルまで上昇します。
表-1 VOHU・VOHDデータシート記載例 (TC7SPB9306TU)
バッファータイプの電圧変換IC(レベルシフター)
バッファータイプの製品は、CMOS構造の回路から出力してレベルシフトします。そのため製品固有の駆動能力があり、出力はデジタル信号になります(図-2)。駆動能力の具体的な値は、データシートの動作範囲に記載の出力電流を参照ください
以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。