ボディダイオード電流が必要なアプリケーション用のMOSFETをどう選びますか。

ボディダイオードの逆回復時間trrが短い、ピーク逆回復電流Irrが小さい、かつ順電圧VFが低い製品を選択してください。

ブリッジ回路の回路動作上、 Q1ダイオードに還流電流が流れている状態(図1-①)で、Q2がオンするモードがあります。
このとき、Q1ダイオードは逆回復動作に入りますがこの期間中はQ1とQ2が短絡状態(図1-②)になり、大きな損失を発生します(図1)。
高耐圧品は低耐圧品に比べボディダイオードの逆回復時間が長くなる傾向にありますが、当社では、高耐圧品においてその逆回復時間を短くした高速ダイオード品をラインアップしております。
製品名末尾が”5”の製品群です(例:TK16A60W5)。

図1:逆回復電流
図1:逆回復電流
図2:高速ダイオード品とノーマル品の逆回復電流比較波形
図2:高速ダイオード品とノーマル品の逆回復電流比較波形

製品ラインアップをご確認いただきご検討ください。