バイポーラートランジスター(BJT)にはどのような用途がありますか?

バイポーラートランジスター(BJT)は、増幅器、発振器、低電圧でのスイッチングなどで使用されています。近年、BJTよりもMOSFETが使用されることも多くなっています。これはMOSFETが定常的なドライブ電流が不要であり低消費電力であること、また扱いが簡単であることからきています。
しかしながらBJTは下記特長があるため、MOSFETでは無くBJTが使用される場合があります。

  • ゲイン(hFE)が高く直線性が良い
  • 1/fノイズが良い
  • ベース・エミッター間に約0.7 Vの電圧を印加するだけでオンする
  • 静電気(ESD)などの耐性が高い

回路の例を以下に示します。

コレクター接地回路(エミッターフォロワー)
コレクター接地回路(エミッターフォロワー)
エミッター接地増幅回路
エミッター接地増幅回路
ベース接地増幅回路
ベース接地増幅回路
スイッチ回路
スイッチ回路

*この倍率は外部の回路によって決まるコレクター・エミッター間電圧によって変わります。

hFEに関係する説明がFAQ「バイポーラートランジスターのベース電流とコレクター電流の関係は?」にあります。

関連リンク

以下の資料にも関連する説明がありますので、ご参照ください。