DSOP Advanceパッケージは、チップからの熱を逃がすためパッケージ上面に金属板(E-Pad)を配置しています。この金属板による放熱効果の向上は、大電流通電時のMOSFETの温度の上昇を低減し、電源回路の電力密度と効率の向上に貢献します。DSOP Advanceの熱抵抗 Rth(ch-c)を同一パッケージサイズのSOP Advanceと比較すると45%低減しています。DSOP AdvanceのフットパターンはSOP Advanceと同様のため、基板のレイアウトを変更することなく置き換えが可能です。
当社の30V耐圧品TPHR9003NLをTPWR8503NLへ置き換えた場合、MOSFETの温度が10.3℃低減します。さらにヒートシンクを実装した場合、素子温度が最大で26℃低減します。
下図は、SOP AdvanceとDSOP Advanceの放熱シミュレーションを比較した結果です。上段は放熱状態を横から見た図であり、下段は上から見た図です。両面放熱タイプのDSOP Advanceは、片面放熱タイプのSOP AdvanceよりもMOSFETの温度が約40%低減されています。
スイッチング電源回路ライブラリーは実際の要件に基づいた電源回路の基本的なトポロジーが多数準備されており、トポロジーの選択およびダウンロードができるサービスです。
オンラインディストリビューター在庫検索&Web少量購入
オンラインディストリビューターが保有する東芝製品の在庫照会および購入が行えるサービスです。
品番は3文字以上指定して下さい。