ロードスイッチICはシステムを安定して動作させるために、さまざまな機能を内蔵しています。
内蔵機能 |
概要 |
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過電流保護 |
ロードスイッチICのVOUT端子側の負荷がGNDに短絡するなどして、ロードスイッチICに過剰な電流が流れたときに出力電流を制限してシステムを保護するための保護機能です。 |
過熱保護 |
ロードスイッチICに過剰な損失が発生したり、周囲温度が過剰に上昇してロードスイッチICの接合温度が上昇したときに、ロードスイッチICを強制的にオフさせる保護機能です。 |
突入電流抑制 (スルーレート制御、ソフトスタート) |
ロードスイッチICがオンしたときに、出力電圧を緩やかに上昇させることでシステムを安定して動作させる機能です。 突入電流抑制機能は、スルーレート制御やソフトスタートとも呼ばれることがあります。 |
オートディスチャージ |
ロードスイッチICがオフしたときにVOUT端子に接続された平滑コンデンサーの電荷を急速に放電してシステムの電源シーケンス設定を容易にする機能です。 |
低電圧誤動作防止 (UVLO) |
バッテリー電圧の低下やノイズなどなんらかの要因でロードスイッチICの入力電圧が低下してシステムが不安定な動作にならないように、ICの内部で設定された電圧を下回ると出力をオフさせる機能です。 低電圧誤動作防止機能は、UVLO (Under Voltage Lockout) とも呼ばれることがあります。 |
逆流防止 |
ロードスイッチICのVOUT端子の電圧がVIN端子の電圧よりも高くなった時に、VOUT端子からVIN端子へ電流が逆流しないようにする機能です。逆流防止機能には、内部のスイッチであるMOSFETがオフしているときのみに動作するタイプ (スイッチオフタイプ) とMOSFETのオンとオフに関わらず常時逆流を防止するタイプの二種類があります。 |
次ページ以降に各機能の動作を説明します。
各機能の説明については次のリンク先にも記載されていますのでご参照ください。
アプリケーションノート 「ロードスイッチICの基礎」
アプリケーションノート 「ロードスイッチIC の過電流保護機能と逆流防止機能」
FAQ 「過電流保護機能が動作すると、どのような動作をしますか?」