逆流防止回路は、ロードスイッチ ICが出力電圧VOUT>入力電圧VINの状態になったときに、出力端子VOUTから入力端子VIN側へ電流を逆流させない回路です。
当社では、下記の二つのタイプの逆流防止回路を内蔵した製品をラインアップしています。
a ) スイッチオフ時のみ逆流防止
内部のスイッチ用MOSFETがオフ時にVIN<VOUTとなり、VOUT端子からVIN端子への電流の逆流を防止します。MOSFETがオンしているときには逆流防止機能は動作しません。
b ) 常時監視逆電流防止
常時監視逆流防止機能は、スイッチ用MOSFETのオンとオフに関わらずVOUT端子からVIN端子への逆流を防止します。 VOUT がVINよりも 逆流防止回路動作電圧VRB高くなると逆流防止回路が動作します。また、VOUTがVINよりも逆流防止回路復帰電圧VRBR低くなると逆流防止回路が解除されます。
下図は常時監視型逆流防止機能内蔵のロードスイッチICの逆流電流特性例です。①の線 ( 赤線 )で示すように、VOUTと VIN の差 (VOUT–VIN) が増加するとIREVERSEは増加します、約40mV の差となる A 点で逆流防止回路が動作してIREVERSEが流れなくなります。また、②の線 (緑線) で示すように、逆流防止回路が動作後にVINがVOUTよりも約30 mV上昇する B点の電圧で逆流防止回路が停止して電流はVIN端子からVOUT端子へ流れ始めます。